2007年04月25日
ちょっといい話(役に立たない学問)
同僚Iさん、Oさん、Mさん、Sさん、そして元同僚Kさんと秘密会。「Sさんが学生にキレた」事件の真相を聞く。Sさんよりも同僚Mさんのキレ具合の方が素晴らしかったらしい。大教室で騒ぐ学生に幼稚園児呼ばわりの鉄槌。他にも騒ぐ学生が頻出したが、ことごとくSさん担当の学生さんだったらしい▼また、OさんとSさんの間で揺れ動いた学生さんの素晴らしいエピソードに爆笑す。具体名を伏せて書くと、その長い物語は概ね以下のようなものだ。まず、ある年に某運動部の学生が同僚Oさんの講義を受講したが、受講態度が悪く同僚Oさんの逆鱗に降れ、暴言を吐きつつその学生は撃墜されていった。その翌年、同運動部の後輩が先輩の敵討ちのために同僚Oさんの講義を受講し、一回も休まず、居眠りもせず、試験直前には同僚Oさんの研究室を訪問して質問攻めにする等して必死に勉強し、見事に好成績を収めたという。まあ、ここまではちょっといい話である。ところが、翌年のゼミ選択の時期にそのリベンジ学生さんは同僚Oさんではなく同僚Sさんのゼミを希望した。まあ、それはそれでいい。しかし、同リベンジ学生さんのゼミ志望動機には、いかに自分がこれまでの人生でいまだかつてないほどに同僚Oさんの講義で勉強したか、滔々と述べられていたという。その上で、XX(同僚Oさんのご専門)ではなく、XX'(同僚Sさんのご専門)を勉強したい、と述べられていたという。それを読んで、面接で「こんなにXXを一生懸命勉強したのに、なぜ、これからはXXではなくXX'を勉強したいのですか?」とその学生さんに質問してしまった同僚Sさんを誰が責められるだろう。すると、その学生さんは「役に立つことを勉強したい」と言い放ったとのことである。同僚Sさんは同僚Oさんに、件の志望動機を見せながらその話を語り、同僚Oさんはその場に崩れ落ちたという。