2007年05月15日
成績不振対策
1年次演習は大教室で学年全体を対象とした講演であったが、今年度からはこういった個別の担当者はこれまで休んでいて良かった場合でも嫌がらせのため、ではなく「情報を共有するため」に教員の出席も求められる。で、大教室の座席に学生と一緒に座って講演を聞かされるのである。今回は先輩の話ということで4年生が2名壇上に上がったが、同じゼミの同じ部活の学生を揃えるという、非常に就職Cのやる気が感じられる構成であった。こういうことをやっていると学生の信頼を失い、舐められていくのでもう少しアタマを使っていただきたい。カリキュラムの関係上、1限組と2限組に分かれているのだが、2限組は出席者が前回比1/3だったらしい。前回の内容が不味かったからだ、という分析もあるようだが、1限組は前回同様ほぼ全員出席である。1限の方がサボる誘惑は高い筈なので、問題は2限組固有のものだろう▼午後は教務委員会会議。議題は相変わらず盛り沢山だが、学科再編と成績不振学生対策がメイン。前者は誰もデータで考えていないため究極的には趣味の問題なので個人的には全くどうでもいい。他方、後者は問題としては悲惨ながらデータのとりようはある。問題は、これまで10%程度であった留年が昨年度末時点の学年ベースで1/2年では30%にのぼるというもの。一瞬、単位に辛い自分にも責任の一端が...と思ったが、自分は1/2年の講義科目を持っていないので無罪であった。問題を切り分けると、a. 学生がマズい、b. 大学側がマズい、の二通りがあり、aはさらにa-1. やる気不足、a-2. 学力不足の二通りに分類可能。いずれにせよ、まずは1/2年生の単位の落とし方をきちんと分析する必要があるな。出席不足/試験欠席が原因である場合には大学(教員)側としては無理繰りにも単位の出しようがないからだ。そこを確認した上で、試験で落ちているならまだやりようがある。が、そうでなかった場合には...▼議論の過程で、相対評価導入問題も出た。大学でそんなことをやっているのかと疑ったが、この北大のペーパー(?)を見て少し考えを改めた▼ふと思い出して名大のティップス先生を読み返す。せっかくの教務なのだからせめて分厚いシラバス改革くらいはしよう。