2007年07月31日
虚構
某ポッドキャストで「神話学者」の話を聞いていたが、筒井康隆とシンクロした。この「神話学者」さんは時々論理構造が飛ぶが、1点興味深かったのは、社会における現実主義(=科学主義?)の行き過ぎで想像力や虚構の世界がやせ過ぎており、その結果、神話やファンタジーが人気を盛り返しつつあるという指摘であった。現実が虚構を浸食したり、虚構が現実に逆襲したりするのは後期筒井康隆のテーマでもある。また、別の話(確か週刊朝日の編集長だったと思うが)で耳にしたことだったと思うが、報道関係で、あまりに「証拠主義」に固執しすぎると、マイナーな問題としては証拠をねつ造する(珊瑚の落書き事件など)問題が発生したり、あるいはより大きな問題になると証拠主義を全て放棄できるスピリチュアル方面に「逃げ」たりするという問題ともつながる。最近の細木や江原ブーム?は、1面でそれを喜ぶ視聴者にも問題はあるが、作り手の側にも問題はあり、その作り手の問題は単なる視聴率主義の問題にとどまらず、こういった「リアルの息苦しさ」からの横紙破り的逃避でもあるかもしれないのだ。まさに虚構による現実への浸食ははじまっている。ゲームと現実の混同だけでなく。
春季業務閉店
概ね終わってはいたが、本務校および非常勤先の成績をすべて転記・投函/提出。さらに追試問題も提出して追試採点以外の春季業務閉店。
2007年07月30日
試験採点
今季最後の試験。試験で初めて見た顔がちらほら。持ち込ませた教科書べったりの試験なので、できようがないのであった。さすがに次からは教科書べったりながらも一応は一般的な試験問題の振りをした方がいいのか。なお、今回は二段階試験の改良版で、40点分の基礎的問題を出題し、平常点とあわせて60点まで算入するとした。平常点を可変的に組み込む点、そしてそもそも平常点が20点はないとどうあがいても60点には達しないようにしてあるところが改良点。平常点の組み込み方はまだ決心していないのだが、もちろんただ毎回出席していただけではダメで、講義内の貢献を重視する。まあ、これは少人数だからできたこと。で、毎回フルにきちんと貢献した場合の満点を100とするか60とするかが思案のしどころ。今回は甘め(100)でいいか。出席しただけの場合で各回の出席点60%を与える。従って、ただ出席していただけでも、一回も休まなければそれはそれで60点獲得。60%しか出席していないけど毎回貢献度が認定されていればこれも60点獲得。これらが満たされていない場合でも、試験の基本問題とあわせて60点に達すれば発展的問題を採点する。それ以外はそもそも発展的問題を採点しない。で、上記のいずれかのオプションで60点に達した場合はあとは発展的問題を採点してABCのいずれかに評価が決定されることになる。が、これまでの方針を変更し、評価のあり方についての考えを、基本的にBもしくはAとし、Cというのは実質上救済評価とすることにしようかと。
2007年07月29日
参院選
参院選。これは政権選択ではないのだから、LDPでもDPJでもないところに入れてもいいのだが、どうもそういう雰囲気ではないようだ。開票結果を見ても、完全に二大政党化だな。ところで、個人的には何よりも政権交代の文化が根付くべきであると▼それにしても同じ党から複数の候補が出ている選挙区で、票の無駄が出ないように投票者が気を使わなければならんのはなんとかしてほしいな▼開票速報をザッピングしていたが、なんだかんだ言ってNHKの当選確実が一番早いな。解説もまあまあ。民放で30秒以上見るに値したのはテレ朝といっそTV東京くらい。他はダメダメ。
2007年07月28日
新教養主義宣言
書籍読了山形浩生『新教養主義宣言』AA。おおむね内角高めだが、面白い。
2007年07月27日
Love Actually
映画「love actually」AAA。それにしてもアメリカ大統領は品がなさすぎでは。
夏休みの宿題
なぜか学長名で夏休みは論文をかけとのお達し▼非常勤先Nの2齣目の答案も届く。即座に採点終了。これでここまでに実施済の答案の採点は完了。転記も終了。最後は月曜日の2科目のみ。
2007年07月26日
北欧
某会合。北欧の人はやはりシュールストレミングを知っていた。
2007年07月25日
不正行為分析
試験監督応援と試験関連業務。試験期間はほぼ終わったので10件(!)に達した今期の不正行為の傾向と対策を勉強してみる。不正行為は、小教室ではさすがに発生しない、持込不可でも結構発生する(ただし持込ALL OKではゼロ)、学生の多様化はやはり大きい、中間試験の有無の影響は小さいくらいしかわからないな。ただ、今期は終了間際の退出を禁止したので、退出時の答案参照などは撲滅できた。が、なぜか不正行為摘発数は爆発的増加である。
2007年07月24日
2007年07月23日
試験監督応援
本務校試験X1+試験監督応援X2+講義X2。試験監督応援では不起訴処分X2。
2007年07月22日
ジェット洗車場
ジェット洗車場を探していた。R16沿い八王子方面の行きつけだった洗車場はいつのまにか閉鎖になっていた。改めて検索したところ、意外にも自宅近くに洗車場を発見。なぜか洗剤を使うコースはすべて使用不可となっていたが、ジェット洗車したいという欲望は久しぶりに満たされた。
食と国際関係
OC。「食と国際関係」として国際漁業資源をとりあげた。中心食材はシュールストレミング(にしん)とうなぎと鮭。概要については18日の記録に書いた通りだが、骨の入ったうなぎのフリッターとか塩鮭とかは正直イマイチだった。残念。うわさのシュールストレミングを開缶する栄誉に浴した。死ぬほどではないがやはり噂通りかなり臭かった。味は少し塩気が強く、パンに乗せるよりもゆでたジャガイモの方が相性が良かったようだ。受験生さんには希望者のみ開缶に立ち会ってもらったが、1組3人のみ(1人は保護者でむしろ保護者が受験生をひっぱってきた)。やはり最近の受験生さんは好奇心が薄いのか。一生に一度かもしれないチャンスなのにな。食べた後、胃の中でも発酵が進むと言われていたが、やはり食後は胃がやや落ち着かなかった。もしかしてヤバい食材だったかと少しビビったが、夕方には落ち着いた。臭いも消えたようだ。ただ、開缶は屋外で行ったが、その後日なたに放置するわけにも行かないのでカフェテリア内に取り込んだところ、小学校の教室3-4個分ほどの空間が結構臭くなっていたので、やはりなかなかのものであったと言えるだろう。臭い計測器では野球部員の靴下数十人分臭いとのことだったが、確かに野球部員の靴下数人分ではあの空間は臭くならないだろう。
2007年07月21日
ストラドリング漁業資源
明日のOCの準備。ストラドリング魚類資源ってなんだ。
2007年07月20日
低確率だけどハイリスク
個人的には必ずしも教条的な原発反対論者ではないが、今回の新潟中越沖地震での柏崎のケースを見ていると、1. 結局地震のことはわからない、2. 日本の企業風土は結構ボロボロだ、ということから、原発のような「低確率だけどハイリスク」技術は日本には管理しきれないのかもしれないと思わされた。道理で宇宙開発もボロボロなわけだ。日本は毎日確実に空気を汚すけどローリスクな技術で行くしかないでしょう。ちょうど直近のCBSドキュメントで原子力政策についてまとめていて、58基もの原発を抱えるフランスは実は無事故というのを見て考えさせられた。フランスの場合は普段結構ダメダメだが、「ここ一番」や「押さえるところをきちんと押さえてハイリスクを管理」というのは実は意外とできるのだな。
2007年07月19日
給与明細
自分試験X1+試験実施本部詰めほぼ全日。残念なことに残念なことがあったようだ。ちょうど自分が担当の時間でなくてよかった?▼昨年度某委員会だったときも同僚Jさんが委員会手当が出ていないと騒いでいたし、今年度の某委員会業務でも手当が出ていない問題が発生しているようなので、今まで気にもとめていなかったが、数年来の給与明細を見直してみた。各種手当の額が毎回違うという謎の明細だったが、心の奥底でちょっぴり危惧していたような事態(実は給与は上がっていないのでは?)はないようだったのでまず一安心。だが、なんと、いわゆる委員会手当というのはここ数年間でわずか一回しか支給されていないことを発見...。
2007年07月18日
ARD
愛機iMac"Great Wall"にParallelsをインストールの上、W2Kを入れてみた。なかなかさくさく動いているようだ。そういえばOSXで画面動画キャプチャはSnapzだったな▼ところで、Remote Desktopが動かないと思って再インストールなどしていたが、Intel未対応版だった模様。サーバ系ソフトはシビアね。
食のOC
週末のOCの準備。目玉のシュールストレミングの他、最近EUの稚魚輸出制限問題が世間を騒がせているうなぎと、あとはなんとなくシャケを食材としてとりあげて「食と国際政治」で語ろうと暫定的に決定していたのだが、調べてみるとうなぎとシャケは並べるにいい食材であることに気付いた。うなぎは海で生まれて川に戻る降河性魚類、シャケは川で生まれて海で育って川に戻る遡河性魚類ということで、国連海洋法条約ではまさに条文構成上ならんでいるのであった。国際漁業資源。野生の勘って素晴らしい。ただ、当初は国産と中国産のうなぎを並べる予定であったものが、中国産は悪い意味で話題になり過ぎているので回避。
2007年07月17日
会議で初見の議題はやめましょう
会議X2。っていうか13時から18時まで会議。期末試験では先走り試験で早速問題が発生したらしい。相変わらず会議でいきなり初見の議題ってのはやめましょうよ▼今日の名言「あたしかわいそう」。