2007年08月02日
一気に赤字
今回のサブプライム・ショックも思いっきり被り、先月はそれまでの大幅黒字が一気に赤字に転落。教訓。1. 可能なら半年以内に利益は確定しよう。2. 急落があったときは2週間程度は様子を見よう。だが、短期的な利益確定をせずに「振り落とされずについていく」路線になったのは郵政解散の夏のうなぎのぼりに完全においていかれてからなんだよな。
トフラーと三層構造
正直言って今更だが、A.トフラーの著作を読む。とりあえずは図書館にあった『第三の波の政治』、『第三の波』、『富の未来(上下)』。思えば、恐らく小学生の頃に父親の書斎かなんかでパラパラと見た記憶があるような気がする。その当時はほぼSFとして認識していたが、読み返すとものすごく既に当たり前になっていることを述べているのだな。冷戦が終わってしばらくして高坂正堯を読むのと同じような感触がある▼個人的にもEUを研究し、田中明彦『新しい中世』を読み、有志連合について調べ、CJTF/NRFについて悩み、エリック・レイモンド『伽藍とバザール』(テキスト日本語版)やweb2.0やlong tailとかを耳にしてのちに読み直すトフラーだから、違って見えるのだろう。要するに、今期教科書で使っていたナイ『国際紛争』の結論(?)であった「電脳封建主義」(という訳語もどうかと思うが)と同じところに既に行き着いている。また、Appleユーザならよく耳にした「プロシューマ(生産+消費者)」という言葉ももしかしてトフラーから?▼今回トフラーに行き着いたのは、共同研究のテーマである予防外交の勉強をしていて、神余さんが脚注なしでトフラーも(「新しい中世」的な)世界の三層構造に言及していると書いているのを発見したためである。あ、世界の三層構造についてはCooperの"Breaking of Nations"もあったな▼しかし、調達したトフラー本には世界の三層構造について明確な記述のあるものはなく、もしかして図書館になかった「戦争と平和」なのかもと思う。しかし出版元がフジテレビ出版というのはなんとなくいかがわしいな(偏見)。仲良しだったギングリッチがとっくに政界を引退していたのは忘れていた。