2007年08月06日
モンドグロッソ大沢親分
卒論指導+追試採点。ついでにOCにSAMとMonde Grosso 大沢親分を見物▼トフラー『アルビン・トフラーの戦争と平和』落手。ここに見事に「世界の三層構造」についての記述。これが93年だから、えーっと、田中明彦の96年より3年前か。それにしてもトフラーは下部構造から語り起こす点で現代の唯物史観だな。ブローデルの『地中海』がたいへんお好きらしい点も、その文脈でめちゃくちゃ納得できる▼ただ、若干の問題は、「脱近代」やWMD拡散などにも十分目配り(というか半ば予言: 未来学だから)している一方で、非国家主体への言及が必ずしも十分でないことと、さすがにアメリカ同時多発テロのような極限的なケースまでは視野に入っていなかったらしい点だ。