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2007年02月28日
世界のジョーク
書籍読了早坂『世界の紛争地ジョーク集』☆☆。まず、ジョークの面白さだけでなく地理的配分にも配慮して掲載しているらしいので、面白さとしてはかなり玉石混淆になっているのが第一の失点。そして、説教臭さを顕在化させてしまっているのが第二の失点である。本としては面白さだけで突っ走ってほしかった。「面白くて、やがて哀しき...」的な部分は最低限に、あるいは行間で良かったのではないか▼ジョーク的には、やはり旧ソ連ものが秀逸なのがロシア的な伝統によるものかソ連の体制によるものか不明ながらもさすが。それは米原万里の本などで知っていたが、今回の発見としてはトルコ・イラン関係の面白さ。やはりオスマン帝国とペルシャ帝国の文化的蓄積か。というのは、近隣地域でもパレスチナ方面のジョークになると途端に面白くなくなるからだ。あと、政治的配慮で収録されたのであろうが、ロマのジョークは今ひとつ。まあ今回収録されなければ触れる機会もなかったので一概に外せともいえないが。また、同時に書籍読了同『世界の日本人ジョーク集』☆。やはり解説が五月蝿い。まあ、この時点では聞きかじってきたジョークだけをまとめて印税を受け取るのは気が引けたのだろうと思っていた。最新の(?)小渕とビルとヒラリーの三角関係ジョーク("me, too.")が未掲載だな。ただ、最も気に入っているベルギージョーク、「Pool of Shit」(勝手に命名)が掲載されていたのには感心した。
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