2007年03月23日
ゆとりと学力
しかし新年度の講義に関していろいろ考える。宮台真司のコメントなどを聞けば、「ゆとり教育」と「学力重視」は目指すものが違うのであり、それぞれにまあ正しいことはわかる。前者は成熟社会での生き方、後者は途上国での生き方を身につけるものだ。そしてそれはあくまで中等教育クラスまでの議論ではあるのだが、高等教育でも学長が「百マス計算」などと口走ることがある大学では人ごとではない。思うに、一つの解は「場合分け」かもしれない。講義に即していえば、とりあえず単位が欲しいだけの集団と知的好奇心を持って望んでいる集団に異なる評価軸をもって望むことだ。前者には出席点を算入するが、その代わりに座席を指定して受講態度を評価するとか。ただし、その場合には上級ランクの評価はつけない、とか。
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