2007年08月07日
2007年08月06日
モンドグロッソ大沢親分
卒論指導+追試採点。ついでにOCにSAMとMonde Grosso 大沢親分を見物▼トフラー『アルビン・トフラーの戦争と平和』落手。ここに見事に「世界の三層構造」についての記述。これが93年だから、えーっと、田中明彦の96年より3年前か。それにしてもトフラーは下部構造から語り起こす点で現代の唯物史観だな。ブローデルの『地中海』がたいへんお好きらしい点も、その文脈でめちゃくちゃ納得できる▼ただ、若干の問題は、「脱近代」やWMD拡散などにも十分目配り(というか半ば予言: 未来学だから)している一方で、非国家主体への言及が必ずしも十分でないことと、さすがにアメリカ同時多発テロのような極限的なケースまでは視野に入っていなかったらしい点だ。
2007年08月03日
お小遣い帳
夏の研究会の宿題が送付されてきたので予習。K先生は意外にNATOフレンドリーであるのではないかとの結論に達した。また「予防外交」を論じるに際してはR2Pでもあきらかになっているような脱国家的、というよりはポスト・ウェストファリアという視点で論じられているのにもお見事と▼昨夏の記録を参照したところ(日記は便利だ...)、やはりお盆休みは職場は使える模様。しかし17時には追い出される模様▼同共同研究絡みで事務の方とお話しする。表計算のお小遣い帳をもらった。あと、独立した銀行口座を作らなければならないらしい。通帳が必要なようだから、ネット専業はダメか。
2007年08月02日
トフラーと三層構造
正直言って今更だが、A.トフラーの著作を読む。とりあえずは図書館にあった『第三の波の政治』、『第三の波』、『富の未来(上下)』。思えば、恐らく小学生の頃に父親の書斎かなんかでパラパラと見た記憶があるような気がする。その当時はほぼSFとして認識していたが、読み返すとものすごく既に当たり前になっていることを述べているのだな。冷戦が終わってしばらくして高坂正堯を読むのと同じような感触がある▼個人的にもEUを研究し、田中明彦『新しい中世』を読み、有志連合について調べ、CJTF/NRFについて悩み、エリック・レイモンド『伽藍とバザール』(テキスト日本語版)やweb2.0やlong tailとかを耳にしてのちに読み直すトフラーだから、違って見えるのだろう。要するに、今期教科書で使っていたナイ『国際紛争』の結論(?)であった「電脳封建主義」(という訳語もどうかと思うが)と同じところに既に行き着いている。また、Appleユーザならよく耳にした「プロシューマ(生産+消費者)」という言葉ももしかしてトフラーから?▼今回トフラーに行き着いたのは、共同研究のテーマである予防外交の勉強をしていて、神余さんが脚注なしでトフラーも(「新しい中世」的な)世界の三層構造に言及していると書いているのを発見したためである。あ、世界の三層構造についてはCooperの"Breaking of Nations"もあったな▼しかし、調達したトフラー本には世界の三層構造について明確な記述のあるものはなく、もしかして図書館になかった「戦争と平和」なのかもと思う。しかし出版元がフジテレビ出版というのはなんとなくいかがわしいな(偏見)。仲良しだったギングリッチがとっくに政界を引退していたのは忘れていた。
2007年07月31日
春季業務閉店
概ね終わってはいたが、本務校および非常勤先の成績をすべて転記・投函/提出。さらに追試問題も提出して追試採点以外の春季業務閉店。
2007年07月30日
試験採点
今季最後の試験。試験で初めて見た顔がちらほら。持ち込ませた教科書べったりの試験なので、できようがないのであった。さすがに次からは教科書べったりながらも一応は一般的な試験問題の振りをした方がいいのか。なお、今回は二段階試験の改良版で、40点分の基礎的問題を出題し、平常点とあわせて60点まで算入するとした。平常点を可変的に組み込む点、そしてそもそも平常点が20点はないとどうあがいても60点には達しないようにしてあるところが改良点。平常点の組み込み方はまだ決心していないのだが、もちろんただ毎回出席していただけではダメで、講義内の貢献を重視する。まあ、これは少人数だからできたこと。で、毎回フルにきちんと貢献した場合の満点を100とするか60とするかが思案のしどころ。今回は甘め(100)でいいか。出席しただけの場合で各回の出席点60%を与える。従って、ただ出席していただけでも、一回も休まなければそれはそれで60点獲得。60%しか出席していないけど毎回貢献度が認定されていればこれも60点獲得。これらが満たされていない場合でも、試験の基本問題とあわせて60点に達すれば発展的問題を採点する。それ以外はそもそも発展的問題を採点しない。で、上記のいずれかのオプションで60点に達した場合はあとは発展的問題を採点してABCのいずれかに評価が決定されることになる。が、これまでの方針を変更し、評価のあり方についての考えを、基本的にBもしくはAとし、Cというのは実質上救済評価とすることにしようかと。
2007年07月27日
夏休みの宿題
なぜか学長名で夏休みは論文をかけとのお達し▼非常勤先Nの2齣目の答案も届く。即座に採点終了。これでここまでに実施済の答案の採点は完了。転記も終了。最後は月曜日の2科目のみ。
2007年07月25日
不正行為分析
試験監督応援と試験関連業務。試験期間はほぼ終わったので10件(!)に達した今期の不正行為の傾向と対策を勉強してみる。不正行為は、小教室ではさすがに発生しない、持込不可でも結構発生する(ただし持込ALL OKではゼロ)、学生の多様化はやはり大きい、中間試験の有無の影響は小さいくらいしかわからないな。ただ、今期は終了間際の退出を禁止したので、退出時の答案参照などは撲滅できた。が、なぜか不正行為摘発数は爆発的増加である。
2007年07月24日
2007年07月23日
試験監督応援
本務校試験X1+試験監督応援X2+講義X2。試験監督応援では不起訴処分X2。
2007年07月22日
食と国際関係
OC。「食と国際関係」として国際漁業資源をとりあげた。中心食材はシュールストレミング(にしん)とうなぎと鮭。概要については18日の記録に書いた通りだが、骨の入ったうなぎのフリッターとか塩鮭とかは正直イマイチだった。残念。うわさのシュールストレミングを開缶する栄誉に浴した。死ぬほどではないがやはり噂通りかなり臭かった。味は少し塩気が強く、パンに乗せるよりもゆでたジャガイモの方が相性が良かったようだ。受験生さんには希望者のみ開缶に立ち会ってもらったが、1組3人のみ(1人は保護者でむしろ保護者が受験生をひっぱってきた)。やはり最近の受験生さんは好奇心が薄いのか。一生に一度かもしれないチャンスなのにな。食べた後、胃の中でも発酵が進むと言われていたが、やはり食後は胃がやや落ち着かなかった。もしかしてヤバい食材だったかと少しビビったが、夕方には落ち着いた。臭いも消えたようだ。ただ、開缶は屋外で行ったが、その後日なたに放置するわけにも行かないのでカフェテリア内に取り込んだところ、小学校の教室3-4個分ほどの空間が結構臭くなっていたので、やはりなかなかのものであったと言えるだろう。臭い計測器では野球部員の靴下数十人分臭いとのことだったが、確かに野球部員の靴下数人分ではあの空間は臭くならないだろう。
2007年07月21日
ストラドリング漁業資源
明日のOCの準備。ストラドリング魚類資源ってなんだ。
2007年07月19日
給与明細
自分試験X1+試験実施本部詰めほぼ全日。残念なことに残念なことがあったようだ。ちょうど自分が担当の時間でなくてよかった?▼昨年度某委員会だったときも同僚Jさんが委員会手当が出ていないと騒いでいたし、今年度の某委員会業務でも手当が出ていない問題が発生しているようなので、今まで気にもとめていなかったが、数年来の給与明細を見直してみた。各種手当の額が毎回違うという謎の明細だったが、心の奥底でちょっぴり危惧していたような事態(実は給与は上がっていないのでは?)はないようだったのでまず一安心。だが、なんと、いわゆる委員会手当というのはここ数年間でわずか一回しか支給されていないことを発見...。
2007年07月18日
食のOC
週末のOCの準備。目玉のシュールストレミングの他、最近EUの稚魚輸出制限問題が世間を騒がせているうなぎと、あとはなんとなくシャケを食材としてとりあげて「食と国際政治」で語ろうと暫定的に決定していたのだが、調べてみるとうなぎとシャケは並べるにいい食材であることに気付いた。うなぎは海で生まれて川に戻る降河性魚類、シャケは川で生まれて海で育って川に戻る遡河性魚類ということで、国連海洋法条約ではまさに条文構成上ならんでいるのであった。国際漁業資源。野生の勘って素晴らしい。ただ、当初は国産と中国産のうなぎを並べる予定であったものが、中国産は悪い意味で話題になり過ぎているので回避。
2007年07月17日
会議で初見の議題はやめましょう
会議X2。っていうか13時から18時まで会議。期末試験では先走り試験で早速問題が発生したらしい。相変わらず会議でいきなり初見の議題ってのはやめましょうよ▼今日の名言「あたしかわいそう」。
2007年07月16日
檄文
祝日だが、講義回数調整のための強制補講。なにか檄文が...。
2007年07月14日
台風
大雨を甘く見て外出したりしてもロクなことはないということは昨年末に学習済。おとなしく過ごしていたが、翌日に予定されていた研究会での関西出張が台風を警戒してキャンセルに。
2007年07月13日
2コマバッテリー
講義X2。きょうは千葉の日だが、週末の研究会の予習用書籍を調達するため(昨日気付いた時点で図書館は閉まっており、土曜日は開館しないようだった)、千葉とは逆方向の本務校に一旦立ち寄ってから出勤。講義はまあまあ。しかし新愛機MBでも講義2齣はギリギリもたないな。思えば旧愛機iBG4でも結局2齣は持たないということで電源を持ち歩いていたなあ。
2007年07月12日
牛蒡
講義+演習(3-1)。講義ではいろいろなところで折に触れて学生さんから要望のあった動画教材を試用。放送大学である。既に少数精鋭化していた講義であったこともあり、比較的難易度の高い教材であったにも拘らず、ほとんどの学生さんは真面目に見ていたようだ。演習では4年生に新たな逃亡者。バイトに専念したいのと、モチベーションを失ったためらしい。放任型の指導が祟ったか。3年次演習は唯一の学生さん無断欠席。科目演習は好調の中で終わる。留学生と牛蒡論争。
2007年07月11日
OC
いろいろ雑務。OC準備と出張準備と講義準備(連休中に強制補講がある)と試験問題作成と出張先でなにかしゃべること準備。